「何もしないこと」は何もしないことではない
こんにちは!
ディライト訪問マッサージ 院長の徳地です。
久しぶりの更新となってしまいました(^^;
さて、前回の続きです。
身体に炎症が起こったときにどう対応するか。
冷やした方がいいか。温めるべきか。
私自身の考えとしては
「身体のことは身体にまかせて何もしない」
ということを書きました。
こう書くと、
「そんなことで良くなるはずがない!」
「悪化させるだけじゃないか」
という声が聞こえてきそうです。
たしかに何もしないということは
ある意味、とても勇気がいることです。
身体に対する信頼感が問われる行為です。
楽なようでいて、実はすごく難しいのです。
ではなぜ難しいのか、
その理由を少し書いてみます。
そもそも、何もしないしないということの目的は、
身体が持つ自然治癒力に最大限に働いてもらうためです。
自然治癒力のじゃまをしないように、
余計なことはしない。
そういう姿勢です。
自然治癒力がよく働く状態とは、
文字通り「自然な状態」でいるときです。
簡単に書きましたが、ここがまず問題です。
「自然な状態」とはどんな状態か。
これも意見が分かれるところですが、
ここではごく一般的な見方で説明させていただきます。
- 身体に必要な栄養素が十分あり、かつ過剰にないこと。
- 身体に有害な物質が体内にないこと。
- 必要な酸素を呼吸でしっかり取り入れていること。
- 適度な運動によって身体を動かしていること。
- 身体に無理な運動をさせていないこと。
- 精神的に問題をかかえていないこと。
- 身体に負担のかかるような環境にいないこと。
思いつくままに挙げてみましたが、
要するに「身体にとって理想の状態」ということです。
しかしこれを100%達成することは
現実的に無理です。
完璧ではなくても、
80点ぐらいを目標に、
何としてでも60点は超えたいものですが。
話を元に戻しますと、
「何もしないで身体の持つ力にまかせる」
ためには、
上に書きました条件を満たす必要があるのです。
何もしないために、
実はこれだけのことをする必要があるのです。
何もしないでいて悪化してしまったという場合、
身体の能力を疑う前に、
まずは身体にとって悪いことをしていないか、
そこを見直す必要があります。
身体はよくなろうとがんばっているのに、
その働きをじゃましている可能性が
あります。
このように、
何もしないということが実は
すごく大変なことだというのが
お分かりいただけましたでしょうか?
理解できても実行するのに
超えなければならない壁があるのです。
次回は、治療の意味について書いてみようと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
↑ 応援いただきありがとうございます!!