神戸 ディライト訪問医療マッサージ 昨日・今日・明日

神戸 ディライト訪問医療マッサージの日記です。

湿布は使わない

こんにちは!

ディライト訪問マッサージ 院長の徳地です。

 

前回は、

「冷やすべきか温めるべきか?」

というタイトルで

炎症が起きたときの対処の仕方について書きました。

 

炎症が起きたときは、

「まずは冷やして、あとで温める」

という方法が現在の主流です。

これは次のような考えから来ているようです。

  1.  炎症反応が長引くと、周囲に炎症がひろがって
    障害が大きくなる可能性があるため、まずは
    炎症を抑えるようにする。
  2. 炎症反応による局所の腫れ、熱感、痛み
    最小限に抑える。
  3. 初期の炎症が治まったら、血流をよくして回復を
    促すために温める。

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しかし、そもそも炎症という反応は、

傷ついた部分に栄養を含んだ血液を十分に送り込んで

元通りに戻そうとする身体の「正常な」反応です。

その過程では、

血液が集中するので発熱して腫れますし、

安静にするために身体はあえて発痛物質を作ります。

すべてはできるだけ早く修復するためのものです。

 

物理的に限度を超えた損傷では、
(事故や過剰な運動によるものなど)

確かにしかるべき処置が必要な場合もありますが、

私たちが日常で遭遇する炎症では、

ほとんどは身体の自然な反応に任せる方が、

結果的に早く、しかも確実に回復します。

 

冷やすと炎症反応が一時的に抑えられますので

確かに痛みは軽くなりますし腫れもひきますが、

それと良くなっているかということは別問題です。

炎症が抑えられたから治ったものと勘違いして

また負担をかけるようなことを繰り返すと、

治っていないところがさらに悪化します。

これを繰り返すことで、

ある日突然、靭帯が断裂、あるいは肉離れ、五十肩

といった結果につながってしまうのではと思うのです。

 

では温めることはどうか、と言いますと、

気温やその他の外的な要因によって患部が冷えている場合は、

温めることで血流が改善しますので一時的には効果があります。

しかし、炎症反応というものは、

いつまでも充血している状態が続けばいいものではなく、

ふさわしいタイミングで血流が本来の状態に

戻る必要があります。

必要以上に温めることで身体に負担をかけてしまうことも

あるのです。

ですから温めることを考える前に、まずは冷やさないことです。

 

ただ、プロのスポーツ選手の場合、

試合に出続けるためには安静にばかりしていられない、

という現実もありますし、

身体を犠牲にしてでも続けなければならない

立場にあるのかもしれません。

 

であるからこそ、

そういった選手にこそ正しい身体の知識

身につけてほしいと思いますし、

何より身体に負担をかけにくいプレースタイル

身体の使い方に意識を向けてほしいと思います。

いかに身体に負担をかけないことが

選手生命を長く保つ秘訣なんじゃないかと。

 

以上のような理由で、

私は基本的に身体のことに関しては

「身体にまかせてなにもしない」

というスタンスをとっています。

ただし、なにもしないということは、

簡単なようで実はなかなか難しい。

このことを次回に書いてみようと思います。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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