神戸 ディライト訪問医療マッサージ 昨日・今日・明日

神戸 ディライト訪問医療マッサージの日記です。

身体の声をキャッチできる人とは。

こんにちは!

ディライト訪問マッサージ 院長の徳地です。

 

前回は、

「身体の声を聴く」

ことがどういうことなのか、

少し具体的にご説明しました。

 

「身体からの【感覚】をしっかり受け取って認識する」

 

ということでしたね。

 

その身体の声を、

うまくキャッチできる人とそうでない人がいる、

ということを最後に述べました。

今日はそのことについて、

食生活を例にして考えてみようと思います。

その前に、

参考までに以前に書いた記事です ↓

(脳のはたらきの面から身体の声を解説しています)

思考が暴走を始めたとき - 神戸 ディライト訪問医療マッサージ 昨日・今日・明日

 

身体が生命を維持するために

栄養素、エネルギーを必要とする状態になったとき、

「お腹が空く」「何か食べたい」

というように、身体の内側から欲求が生まれます。

食欲と言われるものがそうですが、

本来はこの自然な欲求に従って、

食べたいと感じた物を食べていれば

健康は維持できるように生命のしくみが備わっています。

野生動物などは、このようにして生きています。

 

また、身体に合わないものを摂取すると、

すぐに、あるいは時間をおいて、

身体の様々な部位にアレルギー反応などの

症状が出てくることもあります。

これは、身体に必要なものか、そうでないものかを

見極める重要な身体の機能だと思います。

 

ひるがえって現代人の食はというと、

あらゆる食材が手に入り、

いつでも十分食べられるようになっただけでなく、

よりおいしく、味覚、嗅覚、視覚を刺激する

調理がなされるようになったおかげで、

「何を食べるか?」

の選択肢がとても多くなりました。

 

そのため、

かつて身体を維持することが目的だった食事が、

今や楽しみのひとつとなり、

「食べることそのもの」

が目的となるようになってきました。

そうすると、

「身体が求める食」ではなく、

過去の味覚の記憶にもとづいた

「アタマで選んだ食」

が優先されてしまうようになってきます。

 

ここが、身体の声をうまくキャッチできる人と

そうでない人の分かれ目になるのです。

前者の人は、身体の欲求優先によって

適切な食材を適切な量摂ることが出来るのに対し、

後者はアタマの欲求優先によって

間違った方向へ進んでしまう可能性を含んでいるのです。

 

また、不自然な食事、身体が望まない食生活を

しばらく続けていると、

感覚をつかさどる神経がそれに慣れてしまい、

始めは発していた警告

(「身体に合わないよー!」という声)を

次第に出さなくなる、あるいは認識できなくなります。

身体の声をキャッチできなくなるのです。

 

たしかに、現代における食事には

人と人とのコミュニケーション手段だったり、

さまざまな役割が含まれているので、

身体の欲求だけに従ってということは

現実的ではないかもしれません。

そこで、身体とアタマとで

うまくバランスをとって、

大きくくずれることのないように

70点主義をこころがけてみてはいかがでしょう?

(先日の記事 ↓

70点主義のススメ。 - 神戸 ディライト訪問医療マッサージ 昨日・今日・明日

)

具体的には、

  • 身体が満たされてきたと感じたら、
    たとえおかずが残っていても無理に食べない
  • 今日は何を食べようか、と考えるときに、
    その食材なり料理を頭の中でイメージして
    身体が元気になるように感じるものを選ぶ

などなど、

身体の欲求を聴く方法はいろいろ考えられると思います。

くれぐれもアタマで生まれる欲求に

支配されないようにいたしましょう。